移転した先で

yumekko

 品川は大井町で「ゆめっこ」を開設してはや3年。
 この度、品川区中延へ転居してまいりました。
 もともと「ゆめっこ」は、「宅老所」と呼ばれ「子どもからお年寄りまで、障害があってもなくても」を合言葉にしている高齢者施設、「ほっとハウス温々」と併設して作られました。
 宅老所は認知症状態にある高齢者が、自宅でもなく、施設でもなく、住み慣れた地域でいつまでも、安心して暮らし続けられるようにと考えて作られた場所です。
 そこがいつのころからか、子どもや障がい児・者も一緒に過ごす場として定着していきました 。そこでの生活は、まるで4世代同居の家族のようです。もちろん、障害を抱える子どもが利用者として、時に職員としてその中で過ごしています。
 お年寄りの当たり前の行動を子どもたちが不思議な顔をして眺めている。 ひと昔前であれば、おじいちゃん、おばあちゃんと過ごしていれば当たり前の風景が、現代の生活環境では失われつつあります。

 現在の福祉施策を振り返ってみますと、「障害者は障害者だけ、高齢者は高齢者だけ」と区分けされてしまいます。
 社会で、自宅でそのように分けているところがあるでしょか? 家の中には高齢者も子どもも、認知症状態の方も一緒に居るのが普通の生活ではないでしょうか。
 残念ながら「ほっとハウス温々」は、平成27年8月に幕を閉じましたが、「ゆめっこ」はその考え方を引きついていきたいと考えています。
 

特定非営利活動法人 夢の地図
富田 徳昭